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Sun, Jun 01,2003

2003年夏物語

6月になった。レイ・ブラッドベリの火星年代記によれば、2003年6月は『空のあなたの道へ』──黒人たちが白人たちを地上に置き去りにして一斉に、火星へと旅立ってしまう、そんな月だ。

先日読んだ物語はウィリアム・モリスの『ユートピアだより』。この本は19世紀の人間が2003年の夏へタイムスリップしてしまう物語だから。そう、もうそろそろ、19世紀の人間ウィリアム・モリスが、「ユートピア」になっているであろうロンドンあたりへ出てくる頃なのだ。

2003年の夏を描く2つの古典的名著ともいうべき物語の、共通していて面白いと僕が感じたのは、二人が現在よりも過去に理想を見出している部分だ(カテゴライズされた言葉で言ってしまえば、両者とも通例な物質文明批判なんだからそりゃそうだろう、ってことなんだろうけど)。

レイ・ブラッドベリは地球人たちが100年前にストップすべきだったところで物質文明をストップさせた火星人たちを理想としているし、ウィリアム・モリスの描く『ユートピア』もまた、産業革命以前の中世的な職人の世界なのだ。

あぁだが、すべては間に合わない。

ニグロ。それの象徴するものは、僕らを置き去りにして、飛び立ってしまうのだろうし。

モリスがこの夏に出現しても、19世紀的生活の完全な延長線上にある今の世界にきっと暗澹たる気持ちを抱くだけだ。

Ψ

D.I.を見てきた。映画の日なので。

フランス・パレスチナ合作映画で、イスラエルに住むパレスチナの視線のフィルムだ。随所にブラック・ユーモア。幕開けからして、ナザレで子どもたちに追いかけられるサンタクロースが胸を刺されるシーンから。キリストはナザレで暮らしていた筈だから…、ということに思いをめぐらせるとなんとも痛烈なブラックだ。

アラファトのプリントをされた赤い風船をもった主人公の図は有名だけれど、風船の使い方もひときわシュールで。風船にイスラエル兵が気をとられている隙に検問を突破してしまうんだから。

シーケンスごとに深読みはどっぷりできそうで、その辺は面白い。

ただもっと弾けたコメディなのかと思っていたので、あまりにも淡々とした展開には吃驚(びっくり)した。痛烈なブラックに単発で笑うといった感じでイマヒトツ不完全燃焼、といったところだ(フランス映画の笑いに近い感じ、と書けばわかってもらえるだろうか)。

Ψ

金曜の帰り道、電車の中で、鞄をナイフで切られたようなので、街へ出たついでに代わりの鞄を買い求めた。そんなに高価な鞄をもっているわけでもないから、鞄に関して惜しいという気はないけれど、世の中物騒だ。鞄は縦にザックリ、スッパリ。中身は無事で盗られた様子もないので、本の入れすぎかなぁ、とも考えた。しかし切り口が鮮やか過ぎて、切られた、と考える方が妥当だろう。あのときに切られたんだろう、という目星はなんとなくついているのだが(40絡みくらいの背広を着た男だ)、ナイフをもって電車に乗り込むそのピリピリとした感覚。鞄が切られただけで済んでいるのが、不思議なくらいだ。

Ψ

ジャーナリスト常岡浩介さんのサイトをチェックしていたら、河合塾で講演をやると書いている。おや?と思って河合塾のサイトへ飛ぶと、河合塾でいくつか無料講演/講座をやっているらしい。予備校でジャーナリストなりを招いて、こんな内容の講演を色々開催しているとは思わなかった。客層を広げるため?教室の有効活用?まぁ河合塾の目論見はともかく、気になる時事的お題目が満載で、思わずほほぅとうなってしまった。この時期なら受験生もまだ多少の余裕はあるだろうし、第一、大学に入る前にちょっと立ち止まる意味でも、このテの講演は有意義かもしれない。勿論、「どなたでも参加可」なんだから、参加するのは大学生だって社会人だっていい。

タイムリーにも常岡浩介さんは「チェチェンで何が起きているか」という講演をやるようなので、来週行ってこようと思う。千駄ヶ谷校なら家からもまぁ近いし、なにしろ常岡さんはロシア・インターファクス通信が日本国籍のチェチェン国際テロリストとして認定している人物なので、楽しみだ。個人的には今月末にもコスタリカへ行く予定なので「エコツーリズムのメッカ コスタリカ」も気になるのだが、名古屋なので諦める。

Mon, Jun 02,2003

猫との遭遇2

再びチャトラの子猫君が朝の散歩にやってきた。

倉庫と壁の隙間に入り込み、しまいこんでいた3本のみどりの添え木と格闘している。

面白いので、するすると生き物のような具合に添え木を揺らしながら、ゆっくりとひっぱりだすと、3本の添え木の先っちょを追いかけるようにして、倉庫の外へ転がり出てきた。しばらく添え木をごそごそと動かしながら、チャトラの子猫と遊び、それから出勤する。そんな一日のはじまり。

モスク前で爆発、米兵2人負傷 バグダッド(朝日新聞より)
いやなハナシだ。
友達が先日、ヘンな男につけられて、逃げ出したという一幕があった。そしてそれを聞いた母親に「世の中物騒だから」とスタンガンの購入を勧められたという。心臓が弱い相手に使うとしゃれにならない結果をもたらすこともあるし、強靭な人が相手だと有効な方法じゃないこともある。反対に奪われて自分に使われたら致命的でもあり簡単に使えないから、と得々と母親に説明して彼女は断ったという。
武器をもっていたら。疑心暗鬼にとりつかれたいま、つい先制攻撃に出てしまうかもしれない。いや、出るだろう。ただモスクに祈りにきた男も、テロリストに見えるし、仮にただ落としたものを拾って渡してあげようと声をかけただけでも、スタンガンで僕らは攻撃されうる──そんな世界だ。
大量破壊兵器の情報、米上院軍事委などが真偽調査へ(朝日新聞より)
これは徹底的にやってもらわないと。あまりにもきな臭かった、大量破壊兵器の情報。
胡主席のSARS反省発言幻に 草稿準備、発言機会なく(朝日新聞より)
発言の機会がない、というのはどういうことなんだろう。発言する間もなかった?サミットってなんなんだろう。
「反サミット」行動で500人の身柄拘束 スイス(朝日新聞より)
サミットといえば、これ。経済的軍事的列強国がより集まって、何を相談しているのやら…、という気はしないでもない。が、とにかく反サミット運動は過激だ。そして過激のわりに、何を争っているのか、記事からは論点がイマヒトツ、見えてこない。反グローバル?「反サミット」という用語をサーチにかけると、ぞろぞろ出てきて、うーむ、と唸ってしまった。まだまだ勉強不足。先のダグラス・ラミス氏がこれについて本を書いているようなので、今度読んでみよう。
5月30日(金)「SlowlifeとGlovarism」 多事争論より)
そして過激派の一方で、気になるのはスローライフ。スローライフという生活そのものを送ることで、ファーストフード、あるいはそういうグローバ ル化に「俺たちは付き合わないよというメッセージを暗に発信しながら、理想の生活も手に入れてしまう。スローライフの考え方は、多分、ウィリアム・モリスの『ユートピア』に近いんじゃないかと思う。ブラという町。イタリアには以前行ったことがあるけれど、所謂、定番観光地めぐりで、こういう魅力的な街へは行きそびれている。今度、行きたいなぁ…。
6万年ぶりの超大接近で火星詣でイヤー 探査機、次々に(朝日新聞より)
6万年ぶりか。火星年代記をじっくり読み直したくなってきた。そういう哀しい未来が、訪れないように。
プラネタリウムが閉館 東京・池袋のサンシャイン(gooニュースより)
宇宙(ソラ)の話題続きで。昨日でサンシャインのプラネタリウムも閉館しました。プラネタリウムの閉館は、寂しい気持ちになる。宇宙(ソラ)を見上げれば、気分もかわろうというものなのに。
Tue, Jun 03,2003

猫との遭遇3

やっぱり今朝もチャトラが来た。

添え木を釣竿のように構えてぶーらぶら。

チャトラは猫チョップをしかけてくる。

庭に無造作に置いてあった枯れた花のもじゃもじゃを、添え木の先でひっぱりだして、ごそごそと動かしてみると、思ったとおり、チャトラは飛びついてきた。

「ちょっと!それ植えているんだから!」
と母親の警告。時に既に遅し。母親が雑草抜きをした残骸だと思っていた僕は、"もじゃもじゃ"を添え木にぶらさげてチャトラと遊びだしていた。

news
大量破壊兵器:米議会やマスコミ、開戦前の「情報操作」問題化(毎日新聞より)
昨日のPickUp記事のもう少し詳しい記事。このテの話は、反戦運動中、戦争中にもちらほら聞いた。ニジェール政府公式文書はひとめみてわかるほど、お粗末な偽造文書だったとか。明らかに、情報操作だろう、と僕は今のところ思っているわけだけれど、情報操作ではないのだとしたら、情報分析のプロであってしかるべきなのに、お粗末な偽造文書の判別もつかないようなレベルなのか、という不名誉が彼らには待っている筈なのだ。もう少し、声を大にした方が良いテーマなのではないか、と思うのだが。
グッバイ!「モクモク」 奈良で小1向け禁煙絵本(YAHOOより)
バルコニーで煙草を吸う王様の姿は、ベランダで煙草を遠慮がちに吸う、父親たちそのもの。…ちょっと切ない話ではある。僕は非喫煙者なので、煙草を煙たくは思うものの。たばこは税収の重要な財源でもあり、そこんとこ、どうなの、という気はしている(政府の立場としては、うまみのある話だよね。喫煙者にとっては、吸い損な話だと思うけれど)。
スクーター:「セグウェイ」、パリで一般向けレンタル開始へ (毎日新聞より)
価格の高いものは、レンタルにして、とりあえず、愛好者を増やす。正攻法だよなぁ…。ちょっと乗ってみたい気持ちはする。"セグウェイ"というのは、謎の発明品「ジンジャー」と呼ばれていた立ち乗りスクーターのことです。
火星探査車、北極の氷上を横断してデボン島へ(WIREDより)
「地上の火星」(Mars on Earth)と呼ばれるデボン島を星の表面を移動することを想定して製作されたコンセプトカーが横断した。こんな車両まで既に試作段階に入っているのか。あと20年もすれば、火星までの有人飛行をするわけか。
Wed, Jun 04,2003

桃三まで行きなさい!

通勤途中の道端で。

「真っ直ぐ行きなさい。早く!」
背後から女性の大声。僕の前方を幼稚園くらいの女の子がリュックを背負ってちょこまかしている。

「どっち?どっちへ行けばいいの?」
十字路のところで、女の子も声を張り上げる。車の往来があって、母親の声がききとれなかったようだ。

「桃三よ!桃三へ行けばいいの!早く行きなさい!」
腹ただしそうな母親の声!桃三とは桃井三丁目の略称。だんだん母親の声が近づいてくる。何度も怒鳴って凄い迫力だ。

「早く桃三へ行きなさいって云ったのに!」
母親は自転車でついに僕らにおいついた。思ったとおり、母親の自転車の後部座席にはまだ手のかかりそうな幼い妹らしき子。

長女は徒歩だし、こっちは自転車なんだから、すぐに追いつく。だから母親はさっさと先に目的地まで長女に行っていて欲しかったのだろう。

「だって〜、どっちから行けばいいかわかんなかったんだもん」
女の子の言うとおり、桃三は、十字路を真っ直ぐ進んでいっても、右へ進んでいってもどちらからでも行ける。だがなんとも要領の悪い子だ。

「どっちだっていいわよ。ホントにバカなんだから!」
母親は自転車のスピードを緩めるでもなく、自転車のペダルをこぐ。女の子は必死で両手をふって母親の自転車を追って走り出した。後部座席の妹は知らん顔。

多分、女の子は、自分が走ってでも母親と一緒にその場所へ行きたかったのだろう。先に行きなさい、と云われても、母親と妹の存在が気になって仕方がない。どこかで母親を待っている気持ちがあった。なのに母親は要領の悪い子!とばかりにプリプリ怒っている。これはないよな〜、と少し可哀相に思った。

きっと母親は、もう一人の幼い子どもの世話だけでも手一杯。あたふたと忙しい朝の時間帯に夫を送り出した後、遅刻ギリギリで家を出た。なのに、あろうことか自転車には乗せるわけにもいかない(だって母親の自転車の後部座席には一人しか乗れないから。その席は妹の指定席)、長女はもたもたと歩いている!いらいらする気持ちはわからないでもないけれど、たかだか幼稚園に遅刻するのと(遅刻しないのはベストだけれど。でもまぁ世の中色々あるさ!くらいの気持ちでいてほしいよ)、長女の気持ちをふみにじるのと、どっちが母親にとっては大事なんだろう?あの調子じゃ、いつもあの子は怒鳴られっぱなしなんだろうなぁ…。長男長女は一人っ子の時代に親の愛を独占した分、あとは我慢しろってことなかね?

news
自治求めるイラク人数千人、バグダッドで反米英デモ(YAHOO 06/04 11:21より)
これはロイターの記事。写真つき。どういう話も「一部の人」である可能性があるわけだけれど(写真の撮り方次第の怖さ)、どうして日本の新聞社には記事がないのだ?
英首相、イラクの大量破壊兵器立証へ聴取結果公表の考え(朝日新聞 06/03 18:51より)
引き続き「大量破壊兵器に関する情報操作を政府が行ったのではないのか」というテーマに関する記事をPickUp。英国でも「疑惑」が追求されはじめているようだ。ろくに情報を検証せずにいち早く戦争支持を表明した小泉さんも、責任追求した方がいいんじゃないの?、と思うわけだけれど、そんな話題にもならない世の中の不思議。大量破壊兵器に関する情報の不確かさについては、ずっと云われ続けていたことなのだから、曖昧な情報によって行動を決めてしまった責任が小泉さんにはあると思う(それとも米英の政府の情報操作を知りつつも、「その場」の雰囲気で騙されたフリをしていたわけなのかな?それはそれで、物凄い罪なんじゃないの?)
テロや暴力への拒否宣言 アラブ首脳が方針転換(YAHOO 06/04 01:29より)
「力で全てをねじ伏せて和平解決は果たせるものなのだろうか?」というのが、ずっと僕の中で巡っている疑問。このまま米国は、中東和平を力技でなしとげるのだろうか?「一神教」は合理的だと思うけれど、そこんとこ、どうなの?アジア育ちのせいか、心情的に僕は多神教なんだけれどね。
核起爆装置:年間最大450個製造 米が計画の施設(毎日新聞 06/03 19:02より)
プルトニウム・ピットの製造再開計画を公表をしたのは、去年の5月頃。ピット製造再開 核削減こそ米国の責務だというタイトルの2002年6月9日の毎日新聞の社説が詳しい。一年たった今、結局、どうなったんだろう、ということで、今回の記事が出たのだろう。一体、米国はこれ以上、なにを求めているのか。どこで使うつもりなのか。核兵器の安全性 や信頼性なんてものは、存在するのか?
茨城ヒ素汚染:健康被害問題で国が支援策 医療費支給などが柱(毎日新聞 06/04 11:24より)
軍の遺産といえば、こんなものなのに。この間から、この事件の記事を読む度に違和感をもつのが「旧日本軍」というコトバだ。まるで今の日本は、戦前・戦中の日本とは、断絶しているかのような印象を受ける言葉だ。そりゃ、憲法だってかわったし、国名だって大日本帝国→日本国ってわけなんだろうけれど。そんなことくらいで、「断絶」しちゃっていいんだろうか?そうではないだろう、と僕は思うし、戦争の負の遺産はこういうカタチでも残されていくものなんだという声があって不思議じゃないと思うんだけれどなぁ(当時でこれなんだから、兵器の発達した今や、と思い至るわけではないの?プルトニウム・ピット遺産なんてまっぴらゴメンだよ)
有事法制:関連3法、6日に成立確定(毎日新聞 06/04 11:37より)
参院でもあっさり通過か…。国家議員って誰が選んでいるんだろう、と思っちゃうよ。
Fri, Jun 06,2003

あーあ!

アメリカを引き裂いたものというJMMへの冷泉彰彦さんの投稿記事を今さらながらに讀んだ。リベラルと戦争を支持する人々の対立構造に関するレポートだ。思わずうーん、と唸ってしまった。これはあるだろうな、と直感的にに理解する。

冷泉さんのいうところの「個人主義」の定義には、傲慢なところも含めてぴったり自分も当てはまるので、ここに書かれている個人主義者と非個人主義者との対立構造というのは、多かれ少なかれ身をもって知っている(傲慢さについてはすったもんだの大学時代に噛み付くように糾弾されたので。以来まぁ思うところもあって、あわせられるところは相手に歩調を合わせる様に努力しているんだけれど。それでも個人主義だと指摘されることは度々あって、僕なりにそれはそれでショック。「あわせられるところは」というスタンスや、結局のところ、「合わない」んだったらサヨナラだとどこかで割り切っている根本的な部分を鋭く相手は嗅ぎ取るんだろう。相手をきちんと「理解しよう」という努力をまだまだしていないんだろうな。あーあ!)。

戦争中には「人間の盾」関する賛否両論もだいぶみかけたけれども、否のうちの半分は、フセインに利用されている云々というよりも「目障り」的な雰囲氣を感じた。この「敵意」はなんなのだろう、と思っていたけれど。そうか、そういうことなのか、と冷泉さんのレポートを読んで、ストンと納得するとこがあった。

人を殺して平気なほど、傷ついている心情を無視していては、反戦運動は前進できないというのは、テロを武力で抑えてもどうにもならない、という僕の、あるいは「リベラルな」、或いは反戦運動をやっていた人々の言い分と近い(つまり「リベラル」な傲慢な態度は、つまるところ、「聞く耳を持たない」ネオコンや、政治家と同じ態度をとっている、ということなんだよね)。そうして僕らが対立する中で、結局、漁夫の利を得るのは、軍需産業やネオコンたちなんだろう。あーあ!

news
有事法制:参院で可決、成立 来週にも施行(毎日新聞 0606 12:33より)
成立しちゃったのか。来週には施行か…。いいのか?こんなので本当にいいのか?
イラク市民の笑顔の裏側 強者に手振るは自衛の術(毎日新聞2003年6月4日記者の目より)
バグダッドで反米英デモがあったのが6月3日だからタイムリーな記事?毎日新聞の「記者の目」が面白いのは、社説のように統制がとれていないところだ。「ブレ」が激しくて面白い。5月28日の記者の目では、イラク戦争がもたらしたもの 市民の笑顔が語る「自 由」と殆ど逆の解釈がなされているののが、今回のこれ。「イラクの市民の笑顔」ひとつを解釈するにしても、記者によってこれだけ解釈が違ってくる。それを同じ紙面に素直にそのまま載せているこのコーナーは面白くって、つい見てしまう。
バス爆発、兵士13人死亡 ロシア南部チェチェン(YAHOO 0605 15:29より)
明日、常岡さんのチェチェンで何が起きているかの講座へ、友だちと行くことになりました。ちょっと声をかけたら、すばやく友だちからレスポンスがあって、こういうのは嬉しい。
ラバのクローニング、人間のガン治療に貢献する可能性(HOTWIRED 0602 02:00より)
先日、ラバのクローン誕生の記事になんの役に立つんだろう?というコメントを入れたけれど。ふーん、こういうことに役に立つとはねぇ…?
Sat, Jun 07,2003

「チェチェンで何が起きているか」

常岡浩介さんの講演会へ行く。テーマは「チェチェンで何が起きているか」。河合塾主催なので講師の司会もさすがに話し慣れているなぁという感じだし、高校生が当然多いわけだが、質問も次々でてきてなかなか面白い講演だった。紛争エリアを渡り歩いている人なので、体感的に、イラク、イスラエル・パレスチナ、アフガニスタン、チェチェンを比較して語れるというのも、常岡さんの話の強みだろう。

以下に大雑把に講義からQ&A方式で僕なりに簡単にまとめてみた。

●チェチェン紛争の火種は?
ロシアとチェチェンとの確執は、1700年代のエカテリーナ2世のカフカス侵略の時代に始まって、根が深いんだとか云われているが(※歴史背景の簡単な参考日本カフカスクラブ アルフズールの部屋「コーサカスの金色の雲」ファンサイトのコーナーから)。端的に云って今の紛争の火種はやっぱり「石油」なんじゃないだろうか。カスピ海の油田を欧州へ運ぶ為のロシアのパイプラインはチェチェンを通っているし、チェチェンからも、良質な石油が出てくるのだそうだ。つまりロシア側としては、チェチェンが独立すればパイプラインをぶっ壊されるかもしれないし、或いは通行料金を取られるかもしれず、それは損だからイヤだ、というのがチェチェンの独立を認めてやらない理由のひとつ(他にも周辺国の独立の気運が高まるのを恐れて…とか事情は重なるようだけれど)。
一方、アメリカはアメリカでアゼルバイジャンのバクー油田からグルジアを通ってトルコの港に運ぶ1800キロのパイプラインの建設に着手している。つまりこのパイプラインはロシアを通らずにカスピ海の石油を運び出すラインになっていて、カスピ海油田の利権からロシアを外そうという目的が見え隠れしている。 そんなこんなの事情で目だった産業もない最貧国のグルジアにアメリカは援助し、グルジアから間接的にチェチェンに武器が提供され…。間接的にアメリカから軍事援助を受けているチェチェン軍は装備も揃っていて、ときとしてロシアを負かすほどに強く、ますます戦闘が激しくなっている、というわけだ。石油があるからチェチェンはチェチェンで、独立してもまぁ経済的にはやっていける、という見込みもあるしね(尤も指導部の利権争いはかなり激しいようで、独立したとしてもすぐ平和は訪れそうもないのだが)。
●軍事的にはロシア軍と互角に戦えるチェチェンなのに、何故テロなのか?
メディアが取り上げないから。ニュースにならないから、というのが端的な解答なんだろうな。
チェチェン人自身もはじめは、自分たちはビンラディンらとは違う、パレスチナとも違う、自分たちは実際に自分たちを攻撃してくる軍人どもを攻撃しているだけだ、ということを誇りにしていたようだ。ところがモスクワ劇場占拠事件から事情は一変してくる。「ロシア軍をいくら相手にしても世界ではニュースにもならない。市民を巻き添えにしてみたらニュースになった」ということが、あの事件で彼らが学んだことなのだ。つまり黙殺され続けた声をアピールする最後の手段が「テロ」なのだ(パレスチナなんかも、手をつくして色んな機関に彼らは訴え続けたけれども、結局「声」にならなかった、という一種の「絶望」がその背景にはあると思う)。
●どうしてメディアでチェチェンは取り上げられないのか?
ロシア政府がメディア規制を行っているから。戦闘エリアという「核」に、ロシア政府の規制もあってメディアは入り込めない。取材できない。「核」に入り込めなくても、難民キャンプ取材であるとか、グルジアへ行くとかでチェチェン人には会えるし、取材することはできるわけだが、戦闘エリアという「核」があってはじめて、難民キャンプへ行ったり、といった取材をしようという話になるわけで。取材しないのでニュースにならないという悪循環に陥っている模様。
●チェチェン紛争における一番の問題は?
メディアが取り上げない、というのもさることながら。両者に話し合いをする気がないこと。イスラエル・パレスチナは細々とでも交渉は続けられている。イスラエル軍も、圧倒武力をもっているわりに「見せしめ」的にパレスチナを攻撃する程度で、総力戦は繰り広げているわけではない。しかしチェチェンとロシアは互角に戦い、それゆえに「総力戦」で、死者の数もイラク戦争などの比ではなく、10万人以上亡くなっている。

とりあえず、印象に残った点は以上。以下は周辺知識をフォローする為のリンク集。ひとまずは。

news
イラクに化学兵器の証拠なし 米国防情報局が昨秋報告書(朝日新聞 6/7 10:30より)
おいおいおいおい。苦しい言い訳が続きますな。「疑惑」なんて表現はもうやめてほしい。…しかし世論はだからといってコロリと動くわけでもないのだろうな。冷泉さんの言う「対立」構造がある限り、「真実」なんかうすうす知っていても、つい、目をつぶってしまう心情も存在し続けるだから。
ポルトガル首相:イラク戦争正当化の見解示す(毎日新聞 6/7 10:06より)
あまりに苦しすぎる大量破壊兵器にまつわる説明のなか、ポルトガル首相の見解は ポルトガルがフセイン政権打倒を支持したのは「大量破壊兵器の 証拠」とは関係ないと指摘し、「正しい戦争だったことは(処刑された人々の)大 規模な墓場が証明している」。まぁそういわざるはえないわな…。フセイン政権が大量破壊兵 器を保有しているとの米当局の情報を「全面的に信頼している」とも同時に言っているらしいけれど、本気かね?
コンゴ:部族対立対処で多国籍軍到着 第一陣は仏軍(毎日新聞 6/7 18:40より)
今日も悲惨な紛争エリアとして、チェチェンと同時にコンゴの話もチラリと出てきましたが。田中宇さんの「地下資源が煽るコンゴの内戦」の記事が自分の中では記憶に新しい。資源があるばっかりに、欧米企業の食い物にさた結果、内戦…という構図だよね、ここもまた。この辺が資本主義にかなり懐疑的になりはじめたキッカケといえばキッカケかなぁ…。
Sun, Jun 08,2003

猫社会

 チャトラがやっぱり遊びに来る。

どうも近所を定期的に巡回して縄張り確認でもしているようで、今日は朝、昼、晩と3度も姿を見せた。

先日は近くのT字型になった塀の上に、それぞれ猫が上って、3匹でじッと睨みあっている光景もみかけた。いろいろ彼らの世界にも駆け引きがあるようで、見ていて面白い。

ウェブログ、G8サミット抗議デモを異なる視点で 報道(HOT WIRED 6/4 2:00より)
G8サミット抗議の舞台ウラ。
バス自爆攻撃、アルカイダ関与の可能性=独国防相(YAHOO 6/8 13:27より)
5日に政府軍はタリバン兵40人を殺害しているから、報復??横道に逸れるが、「イスラム過激派組織」というコトバ。何を基準に「過激」と表現しているのか。「自爆」だから過激?40人を殺害するのは?
Mon, Jun 09,2003

健診〜えッ、採血なくなっちゃったの?

会社の健康診断だったのだが。血液検査が今年からなくなっていた(正確には35歳以上でないと受けられなくなっていた)。

血液検査のない診断なんて、殆ど、体重量って、身長測って…の身体測定と変わらないではないか。

4月から医療費も高くなっているし。なんだかなぁ…。

医療費削減というのなら、予防策が大事なんじゃないの?

news
ネットで「どこでも天文台」計画 将来は学校や家庭でも(6/9 7:01朝日新聞より)
観測結果かー。どんなんだろう。文系天文好きの範囲でみるとは思う(笑)。
中国の度量、日本の度量(6/5 岩城元の「ハルピン発なんのこっちゃ」 朝日新聞より)
これは思った、思った。台湾のくだりは、まぁ大陸人はそう云うだろうな(自分の意見はちょっと違うけど。しかし中国の学生は熱い!!・笑)。サミットは反グローバルのデモの記事を注視している中で、「主要国首脳会議」という括りは何?と思っていたし(OPECやAPECなぞだと括りがはっきりしている。でもサミットはどういう括りなんだ?雰囲気で納得してしまいがちだけれども)、イラク戦争のときも民主主義、民主主義と連呼されていて、民主主義とは何?と引っかかっていた(定義もあやふやだけれど。漠然とイメージする僕の「民主主義」のイメージからも、そんなにエラソーなこと云えるのかと)。
ソウル大学の学生会、創氏改名発言の麻生氏を講演に招待(6/5 23:19朝日新聞より)
受けてたつのでしょうか、麻生さん。まぁ面と向かい合って、ちゃんと対話した方がいいとは思う。
"戦後の歴史教育は自虐史観で、だから日本人は「誇り」をもてなくなっているんだ"という話をちらほら聞くけれど。戦後教育受けた身から言わせてもらうと、「だから」自虐的になるとはマッタク思わない。「日本は侵略戦争をしました。しかしその反省から「憲法9条」が生まれました」というストーリーを描いてもらえれば、「憲法9条」を誇りに思いこそすれ、自虐的になる要素はない。「しかし」という夢があるから、「誇り」ももてる。少なくともそれが自分のコドモゴコロでした。自虐的になるのは、憲法9条はタテマエ化しているから。"「普通の国家」は軍隊をもっているんだ"とか"日本も武力をもつべきだ"という意見は、結局、「力こそ正義」という論理だから。そういう論理で二次大戦を振り返れば、"日本は「力」で劣っていたから負けちゃった"という卑屈な思いにとどまるだけで終わってしまって。「しかし」に続く希望がない。どういう希望を描けばいいのか、ちょっとピンとこない。戦後教育に犯されちゃっていますか、ボク?
Tue, Jun 10,2003

雨ニモ負ケズ?

カメラを買う。家のカメラは故障中だし、デジカメはいかにもカメラが壊れそうな旅へもって行きたくなかったので。

雨季のジャングルへ行くつもりなので、安いカメラか、防水加工か。デジカメに慣れきっているのでオモチャデジカメもいいかなぁ、などと漠然としたことを考えながら、カメラ屋へ(…台風の屋久島で縄文杉までトレッキング。リュックの中へビニルに包んで放り込んでいても、結局、翌日から動かなくなった苦い思い出。どうせ旅してればカメラなんて壊れるんだという諦観とともに、壊れることを前提に高いカメラを買う氣はゼロ)。

結局、防水加工ならオリンパスですよ、と店員に薦められてμ[mju:]−IIに決める。小振りでズームなしシンプルなコンパクトカメラ。広角よりの35mmF2.8という大口径レンズというのもいい。同価格のオリンパスでズームつきをはじめに薦められたのだが、レンズも「普通」だしなんとなくゴタゴタしている外見も気に入らなかった。半端にズームに頼るよりも自分で動いた方がマシな写真がとれる気がするので、自分にとってズームはあまり重要ではない。もたもたズームで焦点をあわせているうちにシャッターチャンスも逃す。当然、広角よりでズームつきのオリンパスもあったが、3万円も出せばそれなりにまともなデジカメが買えてしまうので、それではつまらない。というわけでμ[mju:]−II。シンプルな作りもスリムな外見も、雨ニモ負ケズの雰囲氣で、即決。

Ψ

自宅へ帰ったら、「ズームなしのカメラだったらうちにもあったのに」と母に一言。

…いいよ、このカメラは自分だけのカメラにするから。

炭疽菌事件:証拠捜しで、FBIが池を捜索 メリーランド州(6/10 10:46 毎日新聞より)
この件、いつのまにか立ち消えのようにニュースにならなくなっていたが。ついに再登場。軍の研究室の炭疽菌を誰かが盗んだか、米軍内部の専門家がテロ組織に炭疽菌の作り方を教 えたか、もしくは米軍が組織的に仕組んだか、のどれかである可能性が高い、という分析もみかけた炭疽菌事件。米政府にとっては大量破壊兵器の「ウソ」に続いて、不利な情報だと思うけれども、FBIは果たしてどんな結論を見せてくれるのだろう。気になる…。
体重265キロの仏女性、クレーンでつり上げて入院(6/10 12:48 gooより)
何気に「ギルバート・グレイプ」という映画を思い出しました。
米国のサル痘感染者、37人に増加か(6/8 12:18 gooより)
…気になりますな(←SARS騒ぎで台湾へいけなくなった人)。米国も寄るし……。そういえば天然痘のワクチン、テロに備えて買い占めてませんでした?副作用で死んだ人、いませんでしたっけ?
謎のミイラは神秘の王妃? 古代エジプト学者が新説(朝日新聞より)
ネフェルティティといえば美女の代名詞ですよ。宗教改革で有名なアクナトン王(もともと多神教だったところを一神教にしようとして、大ブーイング!!…というファラオ。高校の世界史の教科書にも載っていた筈)の王妃。彼らの娘とツタンカーメンは結婚して王位を継ぐわけですね(で、年若い彼は、結局、エジプトの民に多神教の神々を返してあげた、というストーリーは結構、有名?なかなかドラマチックです)。…感慨深いですな(古代エジプト話には一時期どっぷり……)。
GIF関連特許期限切れで問われるPNGの存在意義(6/10 9:17 YAHOOより)
PNGの方がGIFよりいいじゃないとわかっていても、慣習的についGIFを使ってしまう。腐ってもGIFというのか。殆どのブラウザでいまやPNGは見えるよね?縛りはあっても。
Fri, Jun 13,2003

Opera7.11レビュー

日本語版が出たので入れてみた。やっと6.05からバージョンアップ!!

カスタマイズが一段と豊富になっている(ツールバーのカスタマイズだとか。ホットリストの表示であるとか。6では無理だったよね?)。

サイトナビゲーションバーもちゃんと出るようになった。ブックマークにfavicon.icoを表示することはできないようだけれども、少なくともタブやアドレスバーには表示するようにもなった(タブブラウザではfavicon.icoって結構イイ目印じゃない?)。

ホットリストにフォルダ管理できるメモ機能も搭載。ブラウザは大抵起動しているし、この機能は使う場面が多そうだ。サイトを巡っていて、ちょっとメモ、とか。ブラウザと一体型だから選択箇所をメモに送る機能も当然のようについている。

今のところウワサの早送りや巻き戻しについては何が便利なのかイマヒトツわからないまま。多少文字化けも起こすようだ(どうすれば直るだろう?6では表示できていたのに!!)

でもやっぱり軽いなぁ、Opera。メインブラウザの座はやっぱりOpera?

※Operaのサイト

news
大量破壊兵器は実在せず? 米議会、CIAなど調査へ(6/13 08:34 朝日新聞より)
情報的には「今さら」というハナシだけれども、議会でマッタク追求されないよりもマシか。
「なんだかアイツはアブなそうだから攻撃する」というアヤフヤな情報で戦争をはじめちゃったというのは大問題でしょう、どう考えても。怪しい気がするから攻撃する、気に入らないから攻撃する、というのじゃなんとも秩序のない世界だよね。救いがない。
米軍ヘリ撃墜される フセイン政権残存勢力と戦闘中か(6/13 0:18 朝日新聞より)
そういえばチェチェンでもゲリラがロシアのヘリが撃墜されていたと、云っていたなぁ…。ちなみにゲリラはアメリカさんから対空砲火の武器を手に入れていた模様。
米軍がイラクの「テロリスト」養成キャンプ急襲、70人殺害(6/13 17:41 gooより)
米軍は誰と戦っているのかな?ピンとこない。テロリスト養成所って何?…そういえば、CIAの軍事訓練センターで訓練された「アフガン帰り」がアメリカの云う「テロリスト」なんでしたっけ?
中国:有人宇宙飛行ロケットの組み立て実験実施(6/13 9:00中国情報局より)
コロンビアの事故が取りざたされている間に、ついに中国独力の有人飛行が現実味を帯びてきた。SARSの逆風にもめげず、中国ってやたらと前向きだ。ちなみに神船シリーズののデザインはこんなの。なんとなく先行者を彷彿させる部分があるよね。何故だ……。
Sun, Jun 15,2003

父の日なので

地下街を歩いていると、正面から父親に肩車されている女の子。天井が20cm前後低くなっているのに気づいた父親が、女の子の頭を天井にぶつけないように、と気を使ってわずかに身をかがめた。

…ゴン!

いい音がした。父親が身をかがめたにもかかわらず、女の子はものの見事に天井に頭をぶつた。

そりゃないよ、お父さん。

娘の頭にコブができる今日は父の日。

Ψ

駅前では中核派が「有事法廃案へ!」のビラ配りや署名活動をしていた。帰りにもまだやっていたら、話を聞いてみようか、思いつつひとまず一旦百貨店へ(父の日に父の日のプレゼントを買う僕。…ある意味厄介なネクタイを頼まれたので、忘れたフリをしようかとも思ったが、そうもいかず。そりゃないよ父さん)。

再び駅前を通りすがると、物凄い騒音がする。右翼が2台の車で乗りつけていて、中核派の演説を邪魔するようにがなり立てて大騒ぎだ。反戦デモのときも米国大使館前で反戦派と右翼の音声バトルがあったという話を聞いていたけれどこれか。有事法には反対だけれども、署名運動の効果や右翼とのある意味こうした虚しいバトルをみると、どう運動を広げていけばいいのかな、と立ちどまってしまう。「声」をより大きな「声」として表明していくには、行動しなければゼロには違いないんだけれどもね。自分は少し欲張りすぎなんだろうか。

news
<セイシン企業>ジェットミル30台無許可で輸出05:31 Yahooより)
金曜日、先輩が珍しく日経新聞など読んでいたのでひやかしてみると、「セイシンって会社あるじゃん。あれ、俺の友だちが勤めているから気になってさ…」などという。ジェットミルを輸出した会社か、くらいの認識しかなかったけれども、以来この会社の記事はつい意識して追ってしまう。
ジェットミルが軍事転用可能なのか、真偽のほどはよくわからない。けれどここで僕らが特に意識するべきなのは「軍事転用可能な技術を日本は(実はたくさん)もっている」ということだと思うのだ。だとしたら日本は周辺国からみてどう見えるのか?朝鮮やイランのことを怪しい怪しいと非難するけれども、いくらでも核開発やらミサイル開発やらへの軍事転用できる技術をもっている日本だって十分怪しいのではないのか?(アッサリ思いつくところでは原発や化学メーカーとかね)羊のような顔をしてみせても、振り子はどう傾くか、実際のところ誰にもわからない。
Mon, Jun 16,2003

手紙

チャトラが夜もふらふらよく遊びに来るので、締め出しを食ったらまずいと思い、昨夜、ついに首輪に手紙をつけた。

紙縒りのように細長く切った紙に一筆。

この子の名前はなんですか?うちによく遊びにきます。女の子ですか? 北1丁目XX-Y 水蓮

それをピンクの首輪に神社の御神籤を結びつけるようにつけて、チャトラを送り出した。色とりどりの首輪をつけているし、きっと可愛がられている子だろう。返信を心待ちにしていた。

Ψ

返事はきた。

住所から電話番号を調べようとしたらしいが、あいにくうちは電話帳に電話番号を載せていない。そこで住所を頼りにわざわざ家を訪ねてきてくれた。なんとチャトラは7匹を飼っているお宅の猫で、子猫にみえて、実は3匹のパパらしい。名前はロイ。妻はこれまたよく遊びに来る(とはいえ、遠めにロイが遊んでいる様子をみて、今のところ決して僕らに近づかない)可愛らしいグレイの小柄な猫で、年上妻のラブ。さらにラブの親だろうと思われるグレイの大柄な猫はやっぱりラブの親で、他に三毛猫もいるらしい。ロイは雨の日に公園で娘さんがたまらずに拾ってきた子。ダンボールに入れられた捨て猫で、うちにはもう3匹も猫がいるから、と一旦、通り過ぎたらしいけれど、たまらずに戻って拾ってきたらしい。ずぶぬれで不細工な子猫だったようだが、今ではなかなかのハンサム猫だ。尻尾が180度に折れ曲がっているので、なにか小さいときに事故にでもあったのだろう、とは思っていたが、捨て猫だったのか。捨て猫のわりに性格はいい。野良や捨て猫はそのときの恐怖から、猜疑心いっぱいで人見知りでなかなかなつかない子も多いけれど。ロイは縁側に足をかけてのぞきこんでいた。網戸越しに見える家の中の様子は、彼にとってかなり神秘的に見えるらしく、今では遊びに来ると、よく網戸に張り付いて中を覗き込んでいる。そんなふうに好奇心一杯に最初に近づかれたら、もう突き放せないのは道理で。ついつい構ってしまう猫徳。

news
テヘランで連日、未明の騒乱 保守過激派が学生デモ襲う(6/16 20:04 朝日新聞より)
アメリカが望むようなカタチのデモが起きたというわけか。確かに民主化を求めるデモはアリだと思うし、そうしたデモに対する弾圧には反対だ(弾圧が解決を導けるとは思えないから。政治犯の有無は「民主化」の度合いをみる一つのバロメーターであることは認める)。が、時期が時期だけに、「このデモどうなのよ?」という疑問符(知識薄なので、改革派/保守派の是非はひとまず棚上げで)。アメリカの後押しもあって保守派がつぶれ、「民主化」を達成したとしても、資本主義の波に飲まれるであろうイラン人々は、果たしてそこに楽園をみることができるのだろうか?イスラム圏には行ったこともないので現地の様子はよくわからない。けれども、アメリカ型資本主義の功罪は自分にも少しはみえている。この反体制デモがアメリカ頼みの「民主化」だったなら、いずれ「ぶり返し」の波もやってくる気がする。
イランの反体制デモをブッシュ大統領称賛(6/16 11:17 朝日新聞より)
イラクでもこれをブッシュは望んでいたんだろうね。いろいろ考えると、やっぱり"どうだろ、これ?"と思ってしまう。外野が「手を差し伸べる」というスタイルで口出して、大抵の内戦は長引いているから、外野がつべこべ手を出すこと自体に、自分の中ではまず疑問符がある。内戦が起こって長引けば長引くほどに儲かる誰かがいて。泥沼化しているカラクリ。泥沼化に手を貸しているのは、結局、外野なんじゃないの?という思いがあって。今回の騒ぎがアメリカが「付け入る」スキにならなければいいけれど…。
ブッシュ大統領:「ハマスと殺人者たちに厳しく対処」(6/16 10:44 毎日新聞より)
不公平でも仲介役ってできるんだ?最後は力押し?喧嘩両成敗というけれど(成敗するやつは何様だ?)、交渉ごとは公平感がないとしこりが残るんじゃないの?
Tue, Jun 17,2003

ロイ

ファンを伝って…朝と夜。ロイ君、登場。ほとんどうちの庭で遊んでいくのは日課になってしまっているようである。

帰宅するとちょうど縁側にロイが張りついて、部屋を覗き込んでいた。ヨシ、遊んでやろう(僕が遊ばれてる?)と、白い紐をもって外にでた。ひらひらと紐を振ると、当然のようにロイは紐を追いかけてくる。

玄関をでた道に出ると(階段10段を上ったところなので、車はこないし、ほのかに外灯が点っていていい遊び場)、ロイの彼女のラブも塀の上で遊びほうける僕らをしばし眺めていたけれど。やがてスタスタと立ち去っていく(ラブ、と声をかけるとチラリと振り向くんだけれど、つかずはなれずで用心深くも近寄ってこない)。

そこへ隣の社宅のお父さんが階段をのぼってきてやってきて、この子、よくいますよね。うちの社宅の階段にもよく座っています、と声をかけてきた。塀の向こう側の子なんですけれど、家人のいる朝と夜に外へ出してもらえて、よくここで遊ぶんです(僕が。)。──などと受け答えして、彼はひとまず立ち去った。間をおかず、パジャマを着た小学生くらいの男の子たちが彼の消え去った社宅から飛び出してくる。兄と弟。二人。

この子、よく見かけるよ!階段のトコに座ってる、と彼らが駆けよってきたので、紐を弟の方へバトンタッチ。ごしごしと撫でられるとロイはいささか閉口していたが(この辺はクールで媚びない猫なんだよね。遊ぶのは大好きだけれど、撫でられるのはイヤ)、それでも白い紐の動きは気になるようで、しばし駆けずりまわって追いかけている。ロイは家に帰ると近頃、バッタリ倒れて寝ているらしいが(と飼い主談。…そりゃあれだけ塀に飛び乗ったり、クラーのファンに飛び乗ったり、ぐるぐる駆けずりまわってりゃ、疲れるだろうよ)、とにかく活発な子だ。近所づきあいの苦手な僕のほうまで、なんだかご近所デビューしてしまった。

news
対イラク開戦決定、持続的な脅威に対抗するためだった=米大統領(ロイター) (6/17 10:08 ロイターより)
修正主義ねぇ。中ソ対立時代みたいな言い草だ。
EUが武力行使を容認 大量破壊兵器の脅威に(6/16 11:44 共同通信より)
みんなそういう方向か。怪しければ罰する。気に食わなければ罰する。ウソの情報でも。
立体プラネタリウム公開開始 国立天文台(6/14 9:59 朝日新聞より)
ちょっと行ってみたいなぁ。三鷹の国立天文台はわりと近所だしね。
「いん石」「火球」の可能性も=千葉・茨城で謎の音や光(6/17 11:27時事通信社より)
昨夜このニュースをみたとき、なんだなんだ?と思っていたけれど。隕石だったとは…。民家にあたらなくてなにより。
Wed, Jun 18,2003

紫陽花

紫陽花には曇り空。もしくは雨。

晴れの日はどうしたって思い浮かばない。

news
万引被害店廃業:対処わからない 悩みの末15日で廃業(6/16 3:00毎日新聞より)
万引きってそんなにやるもの?(と思っていたら、友達が「やったよ」と軽く告白してきやがった!)
ちりも積もればなんとやら、で、そんなに軽軽しく万引きをやられたら、小売業が成り立たなくなるのはちょっと考えれば明らかだし、万引きを目撃して捕まえるほうも、こんな不透明な社会では後味が悪いに決まっている。
万引き対策はいまや小売業の仕事の一部になってしまっているけれど。犯罪対策に追われるというのは、利益があがるわけでもなくとことん社会のマイナスだ。ネット関連の開発をしていても、セキュリティ、セキュリティと連呼されて、まるでセキュリティ対策をちゃんとしてない方が悪いようないいざまだけれども。本来ウィルスばら撒く方が悪いわけでしょう?セキュリティ対策ではなく、「ツール」の部分だけに時間を費やせたら、どれだけコストを低く抑えることができることか。「セキュリティ」で利益をあげている会社もあるわけですが、セキュリティがあるからって、革新的に便利な社会になるわけではないもんね。人為的な犯罪がなければ費やさなくてよいエネルギーなわけで、そういう意味では確実にムダなコスト。不毛な仕事だ。
まぁそんなこんなでなにが「スリル」だ、バカじゃん?とか思ってしまう。どうせ「スリル」を味わうなら、もっとデカイことやれっつー感じだ…(外務省の松尾克俊みたいに?)。
一応、みなさん資本主義者なんでしょ?貨幣信望者なのでしょ?そういうルールで生きていくつもりなのでしょ?とすれば"逃げて轢かれた学生は、自業自得"という結論に帰結しちゃうんじゃないの?どうして「被害者」であるところの小売業が廃業しなくちゃならないのか、わけがわかりません(万引きと男の子の死が不釣合いで、「やってらんねーよ!」という店長の気分はわかりますよ。でも世間様に非難されるいわれはないと思う)。
"「万引き」くらいやるよ"と「万引き=軽いイタズラ」の認識をもっているなら、捕まってもオタオタ逃げずに堂々としてればいい。やることがいちいちちまちましていて端から見ているとイライラする。
人ひとり間接的に殺しちゃったんだから、店長はそれだけでショックなのに、「人殺し」と追い討ちかけるように匿名で非難する方もどうかしている。ただでさえ店長はこれだけ悩んでいるのに、さらに追い詰めて、自殺でもされたら。それこそ非難した方が「人殺し」だ。それで満足?
……とこんな具合に万引きする側を切って捨ててしまう自分はやっぱり冷泉彰彦さんの云うところの傲慢な個人主義者なんだろうな。あーあ。どこから歩み寄ればいいのかとっかかりがつかめない。弱い部分を自分がすぐに切って捨ててしまうのは、「怖い」からなのか、「面倒」だからなのか。
前述の友達ともそんなわけで、「親友」だけど、そういう親友のウエットな部分を感じつつ、しかしその部分には歩み寄れず、互いに微妙な距離を保って付き合っている腐れ縁。
Linuxカーネルに専念のトーバルズ氏、Transmetaは休職(6/18 9:9 ZDnetより)
Transmetaは面白い会社だなぁ。気になるのはSCO Group。オープンソースも著作権問題が絡んでいろいろ大変だ。こんな「不毛な」ことにとらわれずに、開発にいそしみたいぜ!というのが開発者のホンネだろうし、こういうことにとらわれて、組織はどんどん巨大化していくんだろうな…。不毛な仕事が多いよ、ホント。
ブッシュ米大統領 再選へキャンペーン開始(6/18 15:40産経新聞より)
世界の6割がブッシュ米大統領嫌いでも、ブッシュは再選してしまうのでしょうか。だとしたら、やぱっり、ブッシュを再選させてしまう米国の印象も悪くなっていきやしませんか。やぶへび。
Thu, Jun 19,2003

お茶犬

お茶犬

社食の前の購買で決まって毎朝、ミネラルウォーターを買う。すっかり購買のおじさんには顔を覚えられ、おじさんは僕の顔をみたとたんにお決まりの銘柄のボトルをいつだってさッと取り出してくれる(…色とりどりのボトルに目移りしても、そんなわけでこの購買ではミネラルウォーター以外買えない)。

オハヨーゴザイマス、といいながら今日もお決まりのミネラルウォータを買おうとしたら、おじさんはいらなかったら捨てていいよ、と言ってボトルのオマケらしい袋も一緒にくれた。伊藤園のオマケになっているお茶犬のストラップである。

…ハマッた。グリコのオマケにも、ペプシのガンダムフィギュアにも振り向かなかったのに。お茶ッ葉の耳と尻尾のトボけたお茶犬。ゴロもいい。一目惚れ?

どうやら去年ぐらいからお茶犬は流行っているらしいが(ホリプロ、セガトイズによるキャラクター)、いつだってミネラルウォーターな僕は、こんなトボケたキャラクターが伊藤園のボトルのオマケになっているとは今日まで知らなかった。…多分、リョクが出てくるまでつい買ってしまうだろう。今日だって午后になると、つい、お茶犬のオマケつきペットボトルを買い求め、既に2頭目のお茶犬をゲットしてしまった──そんな一日。

※お茶犬のサイト

news
イラク新法は戦争への道(6/16 高成田享の「ニュースdrag」 より)
月曜更新のタカナリタさんのコラム。ん〜、そうなんだよねぇ、イラク新法=戦闘協力法案なんだよな。確かに欺瞞に満ちている、と思う。ただ、タカナリタさんも述べている通り。そんなことはみんな薄々承知の上で、仮にこの戦闘協力法案の是非を国民投票で問うた結果も。やっぱり可決ってことになりそうな予感もあってコワイ。…もっともそうなれば、もうなんていうか、救いようがないというか。再び戦争に突入していっても、完全な自業自得というか。…「国」を捨てたくなりますな。住みたくない。
海上発射の迎撃実験失敗 海自も導入検討のシステム(6/19 11:51 共同通信より)
折角だから購入をやめればいいのに。迎撃システムにお金を使うより、ミサイルをうたれないようにしてくださいな。
SCOグループ、IBMに対する『AIX』使用・配布の差止命令を裁判所に申請(上)(6/16 2:23 HotWiredより)
昨日はリーナスの動向をピックアップしたけれど。気になっていろいろ記事を掘り起こしてみた。なんなのSCOグループって?煩いなぁ、と思ってしまった。リナックスの勢いを借りた、一種の売名行為みたいなもんじゃないか。著作権の問題はメリット・デメリット、いろいろあるし、オープンソースは結構、このテの問題が絡んでくるんだろうけれど。ぐちゃぐちゃ言ってないで(SCOは著作権を主張しているわけだけど、なんだ、結構、SCOの主張はあやふやなんじゃないか。SCOの主張で動揺するリナックス・コミュニティーにノベルが助け船(上)の記事とかみると)、新しいことをやってみようよ。オープンソースの世界は新しいロジックを、生み出しかけていると僕は思うのだけれど。
SCOグループ、IBMに対する『AIX』使用・配布の差止命令を裁判所に申請(下)(6/16 2:23 HotWiredより)
上記の記事の続き。
掃除ロボットにペットなみの愛情を注ぐユーザーたち(6/16 2:00 HOTWiredより)
掃除ロボットを最初にみたときは、その自律性にうーん!とうなったクチだけれど(便利云々ではなくて、いろいろ工夫している部分で感心した)。愛情を注ぐユーザーまでは想像できなかった。でも確かに、PCなんかもつい「ちゃん」づけで読んじゃったりするよね(僕も初号機のときは…。かなり自分でわからないなりにオンボロマシンを拡張していたので愛着があったなぁ…)。…病んでますか?(苦笑)
Wed, Jun 25,2003

渋谷の星空

五島プラネタリウム入り口
手作りメガスターII

410万個もの星を再現するメガスターII。

満天の星空が再現されるひととき。かつてはこんなにも星は見えていたのか。

躰が宙へ浮いているようで、震えた。

宇宙(ソラ)へ出たらこんな光景なのだろうか。

Ψ

五プラへ行ってきた。五島プラネタリウム閉館の際には行けなかったので、もうこれっきりの五プラへは是非にとばかりに。

メガスターIIの星空を背景に、プラネタリウムらしい趣向もとりいえれたプログラム。流れ星をみたときには、高校生の夏、友達と連れ立って五プラへ行ったことを思わず思い出した。懐かしい日々。きっと何光年も向こうに輝く星の瞬きの中には、その日の輝きがあるかもしれない。

Fri, Jun 27,2003

頭痛

きっちり四日。

左の後頭部がきりきりと痛む。

あっさり眠りにつくたちで、風呂上りや夜はほとんど痛まないし、朝もその痛みのやってくる間隔は間遠だ。

午後から夕方にかけて1分もたたないうちに、キリリ、キリリと鋭い痛みが走る。

片頭痛というヤツなのだろうか。

明日からしばらく森へ出かけるので、医者に行く間もなく準備に追われて痛みをやり過ごしているが。どうにも気色が悪い。


森にはワニもいるそうだ。足を食いちぎられないように気をつけることにしよう。頭痛のことなどかまっている余裕はない。


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Akiary v.0.51